障害者施設で働くやりがいについて確認していきます。一口に障害者施設といってもその種類は様々です。グループホームのように障害のある人が集まって生活している施設や地域活動ホームのように一時的に障害のある人を預かるような施設のスタッフとして働く場合、障害のある人と接する時間が長くなりますから、自然と密な交流を持つようになります。障害のある人のサポートに携わるためには「信頼関係」が必要不可欠です。信頼関係は一朝一夕に出来上がるものではありません。ある程度まとまった時間をともに過ごしていくことで徐々に醸成されていくものです。このような施設で働いている人にとって、やりがいとは「信頼関係に支えられた心の交流」となります。日常生活をともに送っていく中で本人や家族からかけてもらえる感謝の言葉や手紙などが、その具体的な表れです。

デイサービスなどは、放課後およそ2時間ほど学童期の子供たちと過ごすサービスです。こういった施設で働くスタッフにとってのやりがいは「子供たちとの触れ合い」です。障害を持った子供たちのお世話をすることは大変なことかもしれません。着替えや食事などにも介助が必要ですし、中には会話のできない子供もいます。それでも悪意のない純粋な子供たちとの交流は、他の人間関係では感じることのできない温かいものです。何よりも自分を信頼してもらえる可愛らしい子供たちと触れ合うという経験は、他に代えることができない大きなやりがいを感じさせてくれるでしょう。